1989-06-20 第114回国会 参議院 商工委員会 第4号
米国における原子炉冷却材ポンプの故障例をみると、ポンプ本体の故障がモータの故障に比べて多く、また部品別に見ると軸シール、熱遮蔽装置等内部部品、その他の順になっている。」と、こうちゃんと書いてあるわけです。僕が聞いたそのとおりのことがここにちゃんと出ておるじゃないですか、この記述をもしまじめに読んでおったらですよ。
米国における原子炉冷却材ポンプの故障例をみると、ポンプ本体の故障がモータの故障に比べて多く、また部品別に見ると軸シール、熱遮蔽装置等内部部品、その他の順になっている。」と、こうちゃんと書いてあるわけです。僕が聞いたそのとおりのことがここにちゃんと出ておるじゃないですか、この記述をもしまじめに読んでおったらですよ。
「むつ」の佐世保における修理はいわゆる遮蔽装置の修理でございまして、炉心は密封したまま行われておるわけでございますが、ここに入っております燃料棒は十年前ですね、四十七年の九月四日に燃料棒が入っておりますから、あれからすでに十年経過しております。
そして、原子力船「むつ」について言えば、政府の「むつ」放射線漏れ問題調査委員会、いわゆる大山委員会も指摘したように、単なる遮蔽設計の初歩的ミスだけでなく、全体に欠陥が及んでいる疑いがきわめて強いものであるにもかかわらず、佐世保での改修、総点検は、肝心の原子炉圧力容器内には全く手を触れないで遮蔽装置の補強のみにとどめ、結果として「むつ」の欠陥隠しとなるものであります。
佐世保での改修は、肝心の原子炉内部の点検には一切手を触れず、ただ原子炉を囲んでいる遮蔽装置を補強するだけであり、それによって安全性が保障されるわけではないことは明白です。 第四は、「むつ」が原子力船として存在する上で欠くことのできない母港問題解決のめどが全く立っていないことであります。
欠陥は遮蔽装置だけにあるのではなく、原子炉本体や燃料棒や蒸気発生器や配管などに、重大な欠陥のあることも懸念されるところであります。 このような欠陥原子力装置に対して、臭いものにはふたをすればよいと言わんばかりに、遮蔽装置を厚くするだけでは、何の解決にもならないばかりか、こうした糊塗策によって試運転や運航を強行すれば、取り返しのつかない大事故を招くおそれがあります。
これは後で具体的に御説明申し上げたいと思いますけれども、この中で一つだけ申し上げますと、要するに格納容器の下に今度は船底を含めて遮蔽装置を入れるようになっております。れんが詰めであります、コンクリート詰めでありますが、この期間が、当初の説明では約十四カ月であります。今度のこの改修工事の説明では、四カ月ないし五カ月であります。
先生は、原子力船の船体工学の専門でいらっしゃると聞いておりますが、今度の遮蔽装置や周辺部の補強あるいは部分的な取りかえ、そういうものをやる場合に、非常に多くの資材が使われている、私たちの聞いている範囲では、数百トンの重量が新たにかかってくる、こう聞いておるわけでありますが、私は、船体に合わせて炉がやはりつくられているのじゃないかというふうに思いますが、今度の「むつ」に使用されている炉に、新しくそれに
元来、舶用炉は、小型とはいえコンパクトにつくられているものでありますから、遮蔽装置の完璧が要求されるのであります。圧力容器の上ぶたを取らないまま放射線漏洩個所の補強を主とする工事は、かなりの難工事と言われております。上下の漏洩個所の同時並行的作業や突貫工事による夜間作業の連続などを予想すると、労働災害の発生が懸念されます。
欠陥は遮蔽装置だけにあるのではなく、原子炉本体や燃料棒や蒸気発生器や配管などに、重大な欠陥のあることも懸念されるところであります。 このような欠陥原子力装置に対して、臭いものにはふたをすればよいと言わんばかりに、遮蔽装置を厚くするだけでは、何の解決にもならないばかりか、こうした糊塗策によって試運転や運航を強行すれば、取り返しのつかない大事故を招くおそれがあります。
炉の構造そのものの中から、遮蔽装置そのものの中でこれが防ぎとめられなかったのだ。しかしながら、原子炉の場合でも、これは日進月歩の勢いで進んでまいりますから、当時の「むつ」の原子炉の構造の中でそういう中性子が飛び出るような構造というものは、炉自体には欠陥はなかったのですか。
○村山(喜)委員 私もこの図面を見ておりまして、上部第一次遮蔽コンクリートの入れかえをやる、とするならばやはり制御棒駆動装置のそれを外さなければ、その下にある遮蔽装置を改修できるはずはない、こういうふうに考えておりましたが、ということは、制御棒は動かさないけれども駆動装置を外すということは、どういうような意味を持っているのですか。
また、原子力人口がふえますに従いましてマンレムがふえることを防止するために、遠隔操作による作業とか、あるいは作業者の熟練度を上げまして作業時間を短縮するとか、あるいは放射能遮蔽装置をさらに厳重にして、ともかく作業員が被曝しないように設備上あるいは工程上の対策も研究を進めておりますが、今後とも万全を期したいと考えております。
したがいまして、私たちは単なる中性子漏れの問題でふたをしさえすればいい、遮蔽装置をするだけでこの問題は足りるとは考えていないんです。そういうような意味から、この問題については非常に未解決のものでこれからやらなければならないものがたくさん残っているというふうに考えているんですが、皆さん方は遮蔽装置だけの問題だというふうにとらえていらっしゃるんですか。
放射線漏れについて皆さん方の場合には単に遮蔽板といいますかね、遮蔽装置だけ、そこのところだけ取りかえればいいというふうな考え方のようですけれども、原子炉そのものがもともと欠陥を持っておるんではないかということも言われておるんですね。
同時に、「むつ」は、遮蔽装置だけの問題ではなくて、未解決の部分が数多くある。すなわち、蒸気発生器の腐食や冷却水配管のひび割れや燃料棒の破損など、問題をとらえれば数多くあるということを専門家から私たちは聞いております。しかも「むつ」の原子炉は、欠陥炉と政府も認めざるを得なかった美浜一号炉と並行して三菱が建造したものでありまして、その美浜一号炉の原子炉がいまもって稼働できたい。
同時に、現在の遮蔽装置の補修といいますか、それを完全にするということ、それによって、ふたをとってやるということでございますけれども、これについての完全な解明もなされていない。あるいは説明によりますと、第一次冷却水を三分の一程度取り抜いて修理をする、こういうことも言われております。
○速見参考人 先ほど同じような質問がありまして、それに対して私はお答えをしておりますから省略いたしておりますけれども、たとえば一つの例として、遮蔽装置の改修に当たっては原子炉のふたをとってやる、そして作業中にはかわる形のふたをやる、こういうような説明になっておりますけれども、一・四%といえども実質的には炉を燃やして運航しておるわけでありますから、そういうような形の中で、果たして作業員なり住民を含めて
そうして遮蔽装置というのを新たに追加して施す。それがための準備作業、これが三年かかる。それから今度はテストを始める。ですから、ことしやろうとしておる仕事、それについております予算十九億というものは、長期存続を前提にした仕事でしょう。違いますか。
○八木委員 遮蔽装置だけに問題があるのではなくて、可能性としては大いにこの炉自体に未解明の部分というものがまだたくさんある。ましてや舶用炉ということになってくるとさらにそうだ、こういうふうに私どもは考えておるわけです。 それで、「むつ」の場合、ほんのわずかの出力だけでストリーミング現象というものが発見された。
「むつ」の建造の際の当社の所掌範囲を簡単に申し上げますと、まず船体構造及び船内諸艤装から成るところの船体部、それから推進用の蒸気タービン、諸補助機械、補助ボイラーなどによって構成されます機関部、それから発電装置、もろもろの船内電気艤装から成る電気部などのほかに、原子力船特有の設備でございます原子炉の格納容器、それから放射線の二次遮蔽装置、これらが当社の所掌範囲でございました。
「むつ」が放射能漏れ事故を起こしたわけですが、その原因は遮蔽装置ではなかろうかと言われておるわけですけれども、遮蔽装置は設計なり計算について未知の部分というのは比較的少ないのじゃなかろうかと私は思うわけです。
そうしてあのような遮蔽装置の欠陥ということで事故が起こったわけですけれども、もう少しこの原子力行政については慎重さがほしいと思います。
しかし、先ほどお話がございましたように、比較的技術的にも容易だといわれておりますところのこの第二次遮蔽装置、そういうものについても若干の欠陥があったということになりますと、さらに技術のむずかしいといわれております燃料でありますとか、あるいは緊急な冷却槽でありますとかいうような技術はさらに重要な欠陥を生ずるのではないだろうかという心配があるわけでございます。
特に、遮蔽装置の問題は、比較的技術的に容易だといわれておるにもかかわらず、ああいう事件が起きたというふうに報道もされておりまするが、それならばなお燃料棒であるとか、それから蒸気発生装置——よく事故の起きます——そういう問題でありますものとかは、なおむずかしい技術を要するというふうに思うわけなんでございます。
そうだとしますと、それは一次遮蔽か二次遮蔽かどっちかわからないけれども、その遮蔽装置の中に問題があったことも一つありましょうし、それから、あるいはまた炉内におけるところの中性子をどういうふうにして外へ出さないようにするかということについての設計上の問題とか、いろいろな問題があってこういう結果になったんだろうと私は思います。
ただ、装置か稼働中は放射線が出ますから、それは人体に悪影響を及ぼさないように厳重な遮蔽装置をいたします。しかし、俗にいえばスイッチを切ってしすえば、三十秒足らずで無害になるわけであります。これが放射能が蓄積されたり、あるいは廃棄物が出たり、非常にその周囲に危険を及ぼすというようなことは全くございません。